分子名
塩素
分子式
Cl2
構造式

特徴
塩素は無極性分子である。黄緑色で刺激臭のある有毒な気体(沸点-34 ℃)である。高度さらし粉に塩酸を加えるか,酸化マンガン(Ⅳ)に濃塩酸を加えて加熱すると発生する。
1774年にシェーレ(スウェーデン)が,1785年にベルトレー(仏)がそれぞれ発生させたが,その気体の実態は不明のままであった。1810年,これらが塩素であることをデービー(英)が発表した。この気体の色が黄緑色であることから,ギリシア語で黄緑を指すchlorosからchlorineの名称が生まれたという。元素として確認されたのは,ほぼ10年後であった。
参考