物質名

カーボンナノチューブ

組成式

C

特徴

炭素の同素体のひとつである。黒鉛にみられる層状構造の各層をグラフェンシートといい,このグラフェンシートを円筒状に丸めた構造をしている。円筒の末端がフラーレンの部分構造により半球状に閉じた丸底形も存在する。CNTと略記される。 1976年,遠藤守信によりその存在が示唆された。1991年,飯島澄男により炭素電極を用いたアーク放電によるフラーレンの合成の際に発見され,電子顕微鏡により構造が確定された。 円筒の壁が一重のもの(SWNT)や多重のもの(MWNT)が存在する。アーク放電の他に様々な合成法が知られている。

参考

黒鉛
ダイヤモンド
フラーレン
ケイ素