工業363 建築構造設計


 工業363 建築構造設計
編修 和田章、竹内徹 ほか10名
仕様 B5判 314頁
ISBN 978-4-407-20301-1
発行日 2014年01月25日発行

力学の基礎から建築物の構造設計まで一貫して学べる教科書

力学の基礎から構造設計まで学べる教科書

第1~4章で力学の基礎を学び、第6~8章で構造設計を学べるような構成としました。

基礎の力学から構造設計の導入を充実

第5章では、部材設計の基本的な学習をふまえ、実際の建築物の構造設計について活用できるようにしました。また、荷重計算の概略をつかめるように説明しました。

例題と問を随所に掲載

第1~4章では、例題の後に問を設け、平易な問題としました。節末問題には応用問題を、章末問題には発展問題を設けました。問のそばに「ヒント」を設け、問を解きやすくしました。

写真で具体例を掲載

身近な道具をつかった実験写真や、構造設計の概念をつかみやすくするように具体例の写真を多く掲載しました。

「建築構造設計」を学ぶにあたって

 1. 建築に求められる強・用・美
 2. 建築構造設計の基本
 3. 建築構造設計の概要
 4. 建築構造設計にかかわる法律と専門家の役割
 5. 建築構造設計で学ぶこと

 

第1章 構造物に働く力

 1 建築物に働く力
  1. いろいろな建築物
  2. 建築物に働く力
  3. 力学的に見た建築物 
 2 力の基本
  1. 力
  2. 力の合成と分解
  3. 力の釣合い
  節末問題
 3 構造物と荷重および外力
  1. 支点と節点
  2. 荷重および外力
  節末問題
 4 反力
  1. 反力
  2. 反力の求め方
  節末問題
 5 安定・静定
  1. 構造物の安定・不安定
  2. 構造物の静定・不静定
  章末問題

 

第2章 静定構造物の部材に生じる力

 1 構造物に生じる力
  1. 構造物に生じる力の種類
  2. 部材に生じる力の求め方と表し方
 2 静定梁
  1. 単純梁
  2. 片持梁
  節末問題
 3 静定ラーメン
  1. 片持梁系ラーメン
  2. 単純梁系ラーメン
  3. 3ピン式のラーメン
  節末問題
 4 静定トラス
  1. トラス部材に生じる力
  2. 節点法
  3. 切断法
  章末問題

 

第3章 部材の性質と応力度

 1 構造材料の力学的性質
  1. 応力度
  2. ひずみ度
  3. 弾性体の性質
  4. 材料の強さと許容応力度
  節末問題
 2 断面の性質
  1. 断面一次モーメントと図心
  2. 断面二次モーメント
  3. 断面係数
  4. 断面二次半径
  5. 断面の主軸
  節末問題
 3 部材に生じる応力度
  1. 曲げモーメントを生じる部材
  2. 引張力を生じる部材
  3. 圧縮力を生じる部材
  節末問題
 4 梁の変形
  1. たわみとたわみ角
  2. モールの定理
  3. 支点のたわみとたわみ角
  4. 反曲点
  節末問題
  章末問題

 

第4章 不静定構造物の部材に生じる力

 1 不静定梁
 2 不静定ラーメン
  1. たわみ角法
  2. 固定モーメント法
  3. 長方形ラーメンの曲げモーメントとせん断力
  章末問題

 

第5章 構造設計の考え方

 1 構造設計の概要
  1. 構造設計
  2. 構造設計の流れ
  3. 主要構造の耐震設計
 2 荷重および外力の計算
  1. 固定荷重
  2. 積載荷重
  3. 積雪荷重 
  4. 風圧力
  5. 地震力
 3 モデル化と部材に生じる力・変位計算
  1. 主要構造の計算
  2. 小梁・スラブ・間柱などの計算
  3. 変位の計算と検討
  4. コンピュータを使った構造計算
 4 耐震設計の二次設計
  1. 法律による検証の分類
  2. 層間変形角の検討
  3. 剛性率・偏心率などの計算
  4. 保有水平耐力計算

 

第6章 鉄筋コンクリート構造

 1 鉄筋コンクリート構造
  1. 概要
  2. 鉄筋とコンクリート
  3. 鉄筋コンクリート部材の性質
  節末問題
 2 許容応力度設計
  1. 構造計画
  2. 準備計算
  3. ラーメン部材に生じる力の計算 
  4. 曲げを受ける梁
  5. 軸力と曲げを受ける柱
  6. せん断を受ける梁・柱
  7. 付着・定着
  8. スラブ
  9. 基礎
  10. 耐震壁
 3 極めて稀に生じる地震に対する安全性の確認
  1. 耐震性の評価
  2. 層間変形角・剛性率・偏心率
  章末問題

 

第7章 鋼構造

 1 鋼構造
  1. 概要
  2. 鋼材と許容応力度
  3. 部材と性質
  節末問題
 2 許容応力度設計
  1. 構造計画
  2. 準備計算
  3. 主架構の部材に生じる力の計算
  4. 引張材の設計
  5. 圧縮材の設計
  6. 梁の設計
  7. 柱の設計
  8. 接合部の設計
 3 極めて稀に生じる地震に対する安全性の確認
  1. 地震力による部材に生じる力の割増し
  2. 保有耐力接合
  章末問題

 

第8章 木構造

 1 木構造
  1. 構造計画
  2. 壁量設計

 

第9章 地震被害の低減に向けて

 1 耐震構造
  1. 地震被害と耐震設計のあゆみ
  2. 建築物と地震による揺れ
 2 免震構造
  1. 免震構造のしくみ
  2. 免震構造の実例
 3 制振構造
  1. 制振構造のしくみ
  2. 制振構造の実例
 4 耐震診断・耐震補強
  1. 耐震診断の考え方
  2. 耐震補強

 

  • 年間指導計画案・観点別評価一覧   Update:2014-03-13
    「工業363 建築構造設計」年間指導計画案・観点別評価一覧