基礎力学演習 工業熱力学


 基礎力学演習 工業熱力学
宮部英也、斎藤孟、中村博、渡部康一、小口幸成
定価 3,300円(本体:3,000円)
仕様 A5判 276頁
ISBN 978-4-407-02269-8
発行日 1987年10月10日発行

理論を確実に把握し、さらにその知識を十分に使いこなせるように例題・問題を精選しました。各章の初めに基礎事項についての説明を配し、大学初学年向き教科書にもなります。SI 単位を採用。

●目次●熱と単位/ガスサイクル/熱力学の一般関係式/蒸気の性質/2成分系混合物の性質/湿り空気/蒸気サイクル/気体の流れ/熱移動ほか

 

第1章 熱と単位
 1-1 温度
 1-2 熱平衡
 1-3 熱とエネルギー
 1-4 熱容量と比熱
 1-5 熱力学における諸量と単位
  1-5-1 基本単位
  1-5-2 各種の組立単位
 演習問題
 
第2章 熱力学の第一法則
 2-1 物体の状態と系
 2-2 エネルギ保存則
 2-3 内部エネルギとエネルギの式
 2-4 可逆変化と仕事
 2-5 定常流れ系とエネルギ式
 2-6 エンタルピと工業仕事
 2-7 可逆変化におけるエネルギ式
 2-8 比熱の式
 演習問題

 

第3章 理想気体

 3-1 理想気体の状態式
 3-2 理想気体の比熱、内部エネルギ、エンタルピ
 3-3 混合気体の性質
 3-4 理想気体の状態変化(可逆変化)
  3-4-1 等温変化
  3-4-2 等圧変化
  3-4-3 等容変化
  3-4-4 可逆断熱変化
  3-4-5 ポリトロープ変化
 3-5 理想気体の状態変化(不可逆変化)
  3-5-1 不可逆断熱変化
  3-5-2 絞り
  3-5-3 理想気体の混合
 3-6 半理想気体
 演習問題

 

第4章 熱力学の第二法則
 4-1 サイクル
 4-2 カルノーサイクル
 4-3 熱力学の第二法則
 4-4 クラウジウスの不等式
 4-5 エントロピ
 4-6 T-S線図
 4-7 可逆過程のエントロピ
 4-8 エントロピ増加の原理
 4-9 不可逆過程のエントロピ
 4-10 状態変化の向きと熱力学的平衡
 4-11 有効エネルギと最大仕事
 演習問題
第5章 ガスサイクル
 5-1 理想サイクル
 5-2 オットーサイクル(定容サイクル)
 5-3 ディーゼルサイクル(定圧サイクル)
 5-4 複合サイクル
 5-5 ブレイトンサイクル
 5-6 再生サイクル
 5-7 スターリングサイクル
 5-8 再生ブレイトンサイクル
 5-9 圧縮機サイクル
  5-9-1 すきまのない圧縮機サイクル
  5-9-2 すきまのある圧縮機サイクル
  5-9-3 多段圧縮機
 5-10 不可逆過程による圧縮および膨張
 5-11 連続流圧縮機および送風機
 演習問題

 
第6章 熱力学の一般関係式
 6-1 数学的基数
 6-2 代表的な偏数分係数
 6-3 エネルギ式から誘導される一般関係式
 6-4 比熱に関連した一般関係式
 6-5 熱量的状態量に関連した一般関係式
 演習問題
第7章 蒸気の性質
 7-1 基礎事項
 7-2 相変化
 7-3 飽和圧力と温度の関係
 7-4 臨界点における性質
 7-5 蒸気の熱量的状態量
 7-6 湿り蒸気とその性質
 7-7 蒸気の絞り現象
 7-8 一般蒸気の状態式
 7-9 蒸気線図
 演習問題

 
第8章 2成分系混合物の性質
 8-1 混合物の一般的性質
 8-2 2成分系混合物
  8-2-1 理想溶液
  8-2-2 気液平衡および固液平衡
  8-2-3 組成一定の混合物の状態変化
 演習問題
第9章 湿り空気
 9-1 湿り空気の性質
 9-2 湿度
 9-3 湿り空気線図
 演習問題

 
第10章 蒸気サイクル

 10-1 ランキンサイクル
 10-2 再熱サイクル
 10-3 再生サイクル
 10-4 冷凍機とヒートポンプのサイクル
 演習問題

 

第11章 気体の流れ
 11-1 流れの諸量と基礎式
  11-1-1 流れの諸量
  11-1-2 流れの基礎式
  11-1-3 音速とマッハ数
 11-2 断熱流れ
  11-2-1 全音度と全圧
  11-2-2 流路の形状と流れの変化
  11-2-3 ディフューザ
  11-2-4 ノズル
  11-2-5 圧力比と流速、流量
 11-3 臨界膨張、超音速ノズル
  11-3-1 臨界状態とチョーキング
  11-3-2 臨界流量
  11-3-3 超音速ノズル
 演習問題

 
第12章 熱移動

 12-1 熱移動
  12-1-1 熱伝動
  12-1-2 熱放射
  12-1-3 熱伝達、熱通過
 12-2 熱伝達、熱通過
 12-3 対流熱伝達
  12-3-1 熱伝達率の無次元表示
  12-3-2 強制対流熱伝達
  12-3-3 自由対流熱伝達
  12-3-4 平行流熱交換器
 12-4 熱放射
  12-4-1 熱放射
  12-4-2 放射の基本法則
  12-4-3 黒体2面間の放射熱移動
  12-4-4 灰色曲面系の放射熱移動
 演習問題

 

第13章 燃焼
 13-1 化学量論計算
 13-2 発熱量
 13-3 断熱火炎温度
 演習問題

 演習問題解答

 付表1. 熱力学における単位と換算表
 付表2. 理想気体の状態変化の式
 付表3. (1) 主な気体の物性値
     (2) 主な液体の物性値
     (3) 主な固体の物性値
 付表4. 101.325kPaにおける各種気体の定圧比熱
 付表5. 101.325kPaにおける各種気体の比エンタルピ
 付表6. (1) 温度基準飽和蒸気表
     (2) 圧力基準飽和蒸気表
 付表7. 圧縮および過熱蒸気表
 付表8. 冷媒R12(CCI2F2)の飽和表

 付図1 冷媒R12p-h線図
 付図2 蒸気h-s線図(折込み)
 次図3 湿り空気h-x線図(折込み) 

 索引