鉄鋼材料学 改訂版
1. 金属総論
1-1 金属の結晶構造
1-1-1 結晶格子
1-1-2 単位胞中に含まれる原子数
1-1-3 結晶の面と方向の表わし方
1-2 金属の塑性変形
1-2-1 結晶のすべりによる変形
1-2-2 繊維組織と加工集合組織
1-2-3 双晶による変形
1-3 加工硬化と再結晶
1-3-1 引張試験による加工硬化の説明
1-3-2 常温加工を受けた鉄鋼の引張性質
1-3-3 加工を受けた鉄鋼の焼なまし
2. 合金とその平衡状態図
2-1 準金属および合金の相とその通性
2-1-1 固溶体
2-1-2 中間相および金属間化合物
2-2 純金属および合金も凝固と融解
2-2-1 純金属の凝固
2-2-2 合金の凝固とその表わし方
2-3 状態図とその見方
2-3-1 全率固溶体型状態図
2-3-2 偏析および樹枝状組織
2-3-3 共晶型状態図
2-3-4 状態図と合金の性質の関係
3. 鉄と鋼
3-1 製鉄法と製鋼法
3-1-1 製鉄法
3-1-2 製鋼法
3-1-3 鋼塊
3-1-4 鋼塊の加工による材質変化
3-2 純鉄の組織と変態
3-2-1 純鉄
3-2-2 純鉄の機械的性質
3-3 炭素鋼の状態図と組織および性質
3-3-1 炭素鋼の組織
3-3-2 Fe-C系平衡状態図
3-3-3 状態図による組織変化の説明
3-3-4 鋼の性質に及ぼす不純物の影響
3-4 炭素鋼の降伏点現象とこれに関連する事項
3-4-1 炭素鋼の降伏点現象
3-4-2 あらかじめ加工を受けた軟鋼の降伏点現象
3-4-3 青熱ぜい性
3-4-4 常温加工による性質変化
3-4-5 常温加工材のひずみ時効による改善
4. 炭素鋼の熱処理
4-1 炭素鋼の焼なまし
4-1-1 ひずみとり焼なまし
4-1-2 中間焼なまし
4-1-3 完全焼なまし
4-2 冷却速度と変態温度との関係
4-2-1 ソルバイト組織
4-2-2 トルースタイト組織
4-3 炭素鋼の連続変態曲線
4-4 オーステナイト結晶粒
4-4-1 オーステナイト粒の識別
4-4-2 オーステナイト粒の大きさの表示法
4-4-3 オーステナイト粒の成長と粗粒鋼・細粒鋼
4-5 炭素鋼の焼ならし
4-5-1 加熱による性質改善
4-5-2 空冷による性質改善
4-6 炭素鋼の恒温変態
4-6-1 パテンティング
4-6-2 恒温変態図とベイナイト組織
4-6-3 恒温変態組織の機械的性質
4-6-4 亜共析および過共析炭素鋼のT.T.T.図
4-7 炭素鋼の焼入れ
4-7-1 焼入れた鋼のかたさ
4-7-2 マルテンサイト
4-7-3 焼入温度
4-7-4 焼入れの硬化深さ
4-8 焼入れた炭素鋼の焼もどし
4-8-1 低温焼きもどし
4-8-2 高温焼きもどし
4-9 炭素鋼の組成と用途
4-9-1 一般構造用圧延鋼材
4-9-2 機械構造用炭素鋼
4-9-3 快削鋼
4-9-4 鋳鋼
4-9-5 鉄の粉末冶金とその製品
5. 合金鋼
5-1 合金鋼の状態図と炭化物
5-1-1 鉄と他元素との状態図
5-1-2 切断状態図
5-1-3 合金鋼中の炭化物
5-2 合金鋼pT.T.T.図およびC.C.T.図
5-2-1 T.T.T.図
5-2-2 C.C.T.曲線
5-3 溶接用鋼材
5-3-1 溶接熱影響について
5-3-2 溶接構造圧延鋼材
5-4 鋼の焼入性
5-4-1 焼入性とその意義
5-4-2 焼入性の表示法および試験法
5-5 低温焼もどしで使う合金鋼
5-5-1 マルテンサイト鋼
5-5-2 超高張力鋼
5-5-3 鋼の引張強さと疲れ限度の関係
5-5-4 合金鋼のオーステンバー
5-5-5 鋼のオースホーミング
5-5-6 鋼の制御圧延
5-5-7 常温加工によるマルテンサイトの強化
5-5-8 遅れ破壊
5-6 合金鋼の高温焼もどし
5-6-1 合金鋼の焼もどし抵抗と炭化物反応
5-6-2 合金元素の焼もどしに対する抵抗性の比較
5-7 高温焼もどしぜい性
5-7-1 焼もどし温度とぜい性の関係
5-7-2 焼もどし後の冷却速度の影響
5-7-3 焼もどしぜい性の二つの型
5-7-4 ぜい化材の破面
5-7-5 焼もどしぜい性の表示法
5-7-6 焼もどしぜい性の原因について
5-7-7 焼もどしぜい性に影響を及ぼすその他の要素
5-8 構造用合金鋼の規格と用途
5-8-1 Cr鋼
5-8-2 Cr-Mo鋼
5-8-3 Ni-Cr鋼
5-8-4 Ni-Cr-Mo鋼
5-8-5 構造用合金鋼鋳鋼
5-8-6 高マンガンオーステナイト鋼
6. 工具鋼とその類似材料
6-1 炭素工具鋼
6-1-1 炭化物の球状化熱処理
6-1-2 焼入れ焼もどし
6-2 合金工具鋼
6-2-1 切削用工具鋼
6-2-2 耐衝撃用工具鋼
6-2-3 耐摩不変形鋼
6-2-4 ゲージ用鋼
6-2-5 高温度で使用する工具用鋼
6-2-6 使用上の立場からみた工具鋼の分類
6-3 高速度鋼
6-3-1 W系高速度鋼
6-3-2 高速度鋼の焼入れと焼もどし
6-3-3 高速度鋼の種類とその規格
6-4 焼結工具材料
6-4-1 WCを主成分とする超硬合金
6-4-2 WC-TiC-Co系合金、WC-TiC-Ta(Nb)C-Co系合金
6-4-3 焼結高速度鋼
6-5 工具鋼に類似した鋼
6-5-1 軸受鋼
6-5-2 ばね鋼
7. 表面硬化用鋼材
7-1 高周波焼入れを行なった鋼材
7-2 浸炭鋼とその熱処理
7-2-2 浸炭した鋼の熱処理
7-2-3 浸炭硬化した鋼の機械的性質
7-3 窒化鋼と窒化層
7-3-1 窒化用鋼
7-3-2 窒化層の性質
8. ステンレス鋼および耐熱鋼
8-1 腐食の概念
8-1-1 腐食の電気化学的考え方
8-1-2 金属の腐食の場合の電池作用
8-2 クロム系ステンレス鋼
8-2-1 クロム含有鋼の耐食性・耐酸性
8-2-2 Fe-Cr系の状態図
8-2-3 13%Cr系ステンレス鋼の発展とその種類
8-2-4 クロム系ステンレス鋼の機械的性質
8-3 クロム−−ニッケル系ステンレス鋼
8-3-1 非酸化性の酸に対する鉄の耐酸性に及ぼす合金元素の影響
8-3-2 オーステナイト系ステンレス鋼
8-3-3 環境によるステンレス鋼の性質の劣化
8-3-4 オーステナイト系ステンレス鋼の改良
8-4 折出硬化型ステンレス鋼
8-4-1 17-4PHステンレス鋼
8-4-2 17-7PHステンレス鋼
8-5 マルエージング鋼
8-6 耐熱鋼
8-6-1 耐熱材料としての必要条件
8-6-2 鉄鋼の高温下における各種性質
8-6-4 高合金耐熱鋼
8-6-5 鋳造耐熱鋼
8-6-6 超耐熱合金
9. 鋳鉄
9-1 鋳鉄の組織と状態図
9-1-1 鋳鉄の顕微鏡組織
9-1-2 Fe-C系状態図
9-1-3 鋳鉄の組織を変える諸要因
9-1-4 黒鉛の形と分布
9-2 鋳鉄の性質
9-2-1 鋳鉄の機械的性質
9-2-2 鋳鉄の減衰性
9-2-3 鋳鉄の被削性
9-3 各種の鋳鉄
9-3-1 鋳鉄品の規格
9-3-2 合金鋳鉄
9-3-3 可鍛鋳鉄
9-3-4 球状黒鉛鋳鉄
9-3-5 鋳鉄の熱処理
付録
索引
