平成19年度 第二種電気工事士試験 技能試験 その2 解説・解答
平成18年度より第二種電気工事士技能試験の試験内容が下記の通り変更になっている。
(1)「材料等選別試験を廃止して,「単位作業試験」のみとなった。
なお、「材料等選別」の内容は,筆記試験の「配線図」の中に盛り込まれた。
(2)「単位作業試験」の候補問題を事前発表し,その中から出題することになった。
平成19年度は,13問の候補問題が事前に公表された。
(3)リングスリーブ,端子ねじ,差込形コネクタは,作業のやり直し等により不足が生じた場合,申し出があれば追加支給する(減点の対象としない)。
【解説・解答】
1.回路の特徴
引掛シーリングローゼットの負荷「ロ」およびランプレセプタクルの負荷「ハ」をそれぞれ点滅器「ロ」,「ハ」によって1ヶ所で点滅する。さらに別の引掛シーリングローゼット「イ」の負荷を別の点滅器「イ」で点滅する。事前公表問題N0.5。
[複線結線図] 正解の一例

[完成施工図] 正解の一例

2.チェックポイント
①ランプレセプタクルの端子へ,電線の巻きつけ方向(右向き)が正しく,適切にねじ締めされているか。
②ランプレセプタクルの接地極(受金ねじ部)に白線が接続されているか。
③ランプレセプタクルの台座からケーブルの外装が2~3mm出ているか。
④ジョイントボックスAは差込形コネクタ,ジョイントボックスBはリングスリーブが使用されているか。
⑤リングスリーブの刻印が正しくされているか。
⑥引掛シーリングローゼットのWの表示に白線が接続されているか。
⑦電源から点滅器までの非接地側に黒線が使用されているか。
⑧「ロ」と「ハ」のスイッチ間の「わたり」は黒線でなされているか。
⑨Fケーブルの外側被覆が,ジョイントボックスのベース(あると想定して)に十分乗っているか。