数学が好きになる七つの話


 数学が好きになる七つの話
船山良三
定価 1,760円(本体:1,600円)
仕様 四六判 288頁
ISBN 978-4-407-02819-5
発行日 2002年04月10日発行

高校までの数学の常識的な知識があれば、理解できる内容になっています。読みやすく、わかりやすく、おもしろく、ためになる数学の歴史読本です。

●目次●掛け算「九九」の古今東西/人は面積・体積にどう対処してきたか/「負数」が認知されるまでの曲折/「放射線」のわかり方の変せんほか

第1章 掛け算「九九」の古今東西
 掛け算「九九」と万葉時代
 「九九」の発祥はいつか
 ヨーロッパに「九九」はあるか
 「ピタゴラスの表」とは何か
 「九九」の価値
第2章 人は面積・体積にどう対処してきたか

 最少の材料で囲む最大の広さ
 円周率を文字πで表すのはなぜか
 古代の面積公式いろいろ
 古代の体積公式いろいろ
 無限分割法の誕生

 

第3章 「負数」が認知されるまでの曲折
 用語「負数」の起こりは何か
 見捨てられた「負数」
 虚像の「負数」が実像となる
 なぜ,(負数)×(負数)は(正数)か
第4章 「放物線」のわかり方の変せん

 放物線のいろいろな顔
 誰が何のために円錐を切断したか
 切断面の放物線を点の軌跡と見る仕方
 どうして,放射体は放物線をえがくとわかったか

 

第5章 「確率」が数学になる前

 「降水確率」は当たる
 「賭け事」の中止から始まった
 「さいころ遊び」の「場合の数」はどう数えるか
 江戸時代の「丁半賭博」は公平か
 賭けの価値を表す「期待値」とその波紋
 組織化への道のり

 

第6章 「サイン」「コサイン」は
どこで生まれ,どう育ったか
 「サイン」という名称の起こり
 星の科学の始まりは「占星術」
 「サイン」の芽生えは天文学の「弦の表」
 「タンジェント」の発想はどこから生まれたか
 三角比となった「サイン,コサイン」の用途が広がる
第7章 実用化されている身近な曲線
 「らせん」の発見
 注目を集めた曲線「サイクロイド」
 「サイクロイド」の意外な特性と効用
 曲がりやすい高速道路の線形は何か
主な参考図書
人名さくいん
事項さくいん