夫からのDV、三人に一人が経験あり

2009年3月24日、内閣府より2008年10~11月に行われた「男女間における暴力に関する調査」の結果が発表された。それによると、殴る・蹴る・物を投げつけるなどの「身体に対する暴行」、暴言・監視などの「精神的嫌がらせ」や「脅迫」、「性的な行為の強要」のいずれかを過去に配偶者から受けたことのある女性は、33.2%と三分の一にのぼることがわかった(男性は17.7%)。


この調査は、「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(配偶者暴力防止法、DV防止法)」に定める調査研究、また男女共同参画基本計画に基づく調査活動の一環として、1999(平成11)年度から3年おきに実施されているもので、無作為抽出による全国20歳以上の男女を対象(今回は5,000人)にしたものである。


前回(2005年実施)からは、配偶者だけでなく交際相手からの被害体験(いわゆるデートDV)についても調査を実施しており、今回の調査では、10~20歳代で交際相手から上記と同じ被害を受けたことがある女性は13.6%(男性は4.3%)であった。


前回調査と比較すると、前回の配偶者からの被害体験は、女性33.2%(男性17.4%)、同じく交際相手からの被害体験のある女性は13.5%(男性は5.2%)であり、いずれも今回とほとんど差がない。


詳しくは、以下(内閣府男女共同参画局「女性に対する暴力」に関する調査研究)を参照。
http://www.gender.go.jp/e-vaw/chousa/index.html